Chapter 01
若手社員から社長に聞いてみたいこと①


中島 唯花- 衣川社長は、今の私たちと同じ時期に、どんなことをされていましたか?
衣川社長- 私はまず、新卒で銀行に就職したんです。建設業界ではなくてね。今よりも世間の人たちが「働くこと」に熱中していた時代で、同期としのぎを削りながら、いつも週末を楽しみに仕事に励んでいました。そうした経歴があるので、新卒社員である皆さんの気持ちもよく分かるんです。
張 倬銘- そこから、但南建設に移ってきたんですか?
衣川社長- そうなりますね。妻が前社長の娘だったので、あとを継いでという形です。
張 倬銘- 自分の進路に沿っていた人生から、ご家族のこともあって、今この会社の社長を務めているというのは結構大きな決断だと思います。これまでの人生を一文字で表すなら、どんなことばになりますか?
衣川社長- 一文字で表すなら「人」ですかね。やっぱり、生きていればいろいろな人間関係に巻き込まれますが、どうしても苦しければ逃げていいと思うんです。けれど、今のようにAIが発達していて、個人の力量以上にツールや工夫が活きる時代だからこそ、目の前に付き合いが難しい人がいたり、難しい場面に出くわしたとしても、そこに飛び込んでいって努力をすれば、より豊かな人生に辿りつけると思います。
Chapter 02
若手社員から社長に聞いてみたいこと②


菅野 咲月- 私たち新卒社員を見ていて、どんなふうに思われますか。
衣川社長- 皆さんすごく真面目に頑張ってくれていますよ。うちは人が集まりにくいといわれる建設業ですし、しかも地方部の但馬に本社があるので、皆さんが門を叩いてくれたことは嬉しかったです。こちらも一生懸命にお返ししなければと思います。私が但南建設に入社したときは、まだ土木と鉄工しか事業がありませんでしたが、皆さんのような若手の人たちと一緒になって考え、試していくうちに、リサイクル事業まで広がってきています。私も年齢を重ねてきていますから、新しいものをぜひ皆さんにも教えてほしいです。
山中 大和- 社長が描く、但南建設の理想像はありますか?
衣川社長- そうですね、まずは売上100億を目指せる企業にしたいですし、そのためにも今は但馬に集中している工事を京阪神にも広げていこうと思っています。あとは、これまでうちの会社は同族経営によって代々引き継がれてきましたが、社員の皆さんから新たな社長が出てくるような、より自由な会社にしたいです。やりがいや生きがいというものをしっかり感じ取れて、皆さんやその下の後輩たちも「会社に行って仕事をするのが楽しい」と思っていただけるようにできるといいですね。
Chapter 03
社長から若手社員に聞いてみたいこと


衣川社長- 今度は私から皆さんに質問をしましょうか。張くん、今の仕事は楽しいですか?
張 倬銘- まだ分からないことがとても多くて、壁にぶつかっているとよく感じますが、できることを増やしながら、少しずつ皆さんの力になれているなと感じます。
衣川社長- みんなから「張くんにお願いしたいんやけど、どこにいるんや」とよく声がかかっていますよね。信頼されている証拠です。菅野さんはどうですか?
菅野 咲月- 仕事は楽しいですが、やっぱりまだまだ難しいなと感じます。先輩もいろいろと任せてくれるんですが、まだまだ勉強不足で判断できないことも多くて。
衣川社長- おそらくそこには、成長してほしいという愛情があるんだろうし、彼は菅野さんを信じているようですよ。実は彼も、もともとは小さな仕事が多くて、今あんなふうに大きな仕事をしているのには、私もびっくりしているんです。菅野さんも同じようになれるし、失敗しても構わないから、頑張ってみてください。
Chapter 04
「但南建設の一員」というアイデンティティ


中島 唯花- 私の部署は、本社のそばの建物にあるので、本社に用があって伺ったりすると、他の事業部の皆さんが「最近どう?」と声をかけてくれます。部署の垣根がなくて、風通しがいいですよね。
張 倬銘- 私も、入社したばかりの頃は「自分は外国人だ」という意識が強かったので、自分の居場所をつくらなきゃいけないと気を張っていたように思います。けれど、総務部長や上司、周りの皆さんからも声をかけていただけているので、どんどん気持ちが軽くなって、現場でも色んな人と話をできるようになりました。
山中 大和- 但南建設の皆さんは、社員同士だけじゃなくて、社外の協力業者や職人とも良い関係が築けていると思います。
衣川社長- 社内は、できるだけ和やかに会話できるのがいいでしょうね。ただし、外部の方との関係は一線を引くことも肝心です。基本的には、親密にコミュニケーションをとって、おたがいに融通を利かせ合える関係を築いてみてください。一方で、たくさんの業者の中から、それぞれ得意不得意を読み取って、工事によって使い分けをすることもしなければなりません。親しき仲にも、冷静な目を持っていてくださいね。
菅野 咲月- 心がけておくようにします。あとは、皆さんプライベートのバランスの取り方も上手くて、趣味や家族を大切にする中で、その基盤を支える手段として仕事をしている印象です。守りたいもののために、仕事をしっかりと続けているように見えます。
衣川社長- それは、私の経験が影響しているかもしれません。サラリーマン時代に、プライベートを犠牲にした苦い経験があるので、但南建設では皆さんの生活や家庭を大切にしたいと考えているのです。人にとって一番大切な領域ですからね。もちろん、会社が解決できることがあればいつでも協力します。社員の皆さんを仲間として迎えて、張くんが感じてくれているような親しみを感じてもらい、但南建設を好きになってくれればと思います。皆さんも、家族や地元が好きだったり、母校に愛着があったりするように、但南建設にもアイデンティティを感じてくれるのなら、嬉しいことこの上ありません。
Chapter 05
会社は社員みんなの夢を見る


衣川社長- 皆さんは、但南建設で叶えていきたい夢はありますか?
中島 唯花- 自分の力で仕事をもらって、「そんなことまでしてくれるんだ!」とお客様に感動してもらいたいです。もっと自分にできることを考えて、こんなこともできるんだという発見があれば、仕事も面白くなっていくと思うんです。
張 倬銘- 私は、仕事を通して色んな物事を見て、体感して、自分を充実させていきたいと思っています。大学時代に、「将来何をすれば良いんだろう」と迷ったことがあったんですが、あるきっかけで故郷の中国・山東省にある山を歩いて登り切ったときに、写真では分からない実感があると気づいたんです。仕事の中でも、それが成長や強さになっていくんじゃないかと思います。
山中 大和- まずは施工管理職として、一人前になりたいです。1級施工管理技士の資格を取得して、知識と技術を身につけることはもちろんですが、それ以上に人間関係を上手く築いていきたいんです。現場管理の仕事には、それも欠かせないような気がしていて。
菅野 咲月- 私は一つひとつの現場を大事にして、経験を積んでいきたいと思います。そしてその先で、大学時代に思い描いたような「地域の交流の場」をつくってみたいです。まだ自信はないけれど、いろいろな現場で気づきを得ていけば、それを活かしていけるはずです。
衣川社長- うん、私の前で言えているんだから、皆さんきっと大丈夫。仕事に関する物事を知ることも大事だけれど、何より楽しむことが一番大切です。そして、皆さんの夢を叶えるのが会社の務めですから、しっかりと支援していきますよ。
